ミルクティーとは、ストレートティーにミルク(牛乳)を加えたものです。
これはイングリッシュミルクティーとも呼ばれ、インドのチャイとは別のものとして区別されます。
ミルクティーの魅力は、たっぷりと入れたミルクがポイントです。
そのため、ミルクで味が薄くなることを計算して、濃いめの紅茶液を作ると美味しいミルクティーをいれることができます。
紅茶にはミルクティーに向いている茶葉と、ストレートティーに向いている茶葉があります。
摘まれたままの形状のフルリーフ(ホールリーフ)を使う場合は、水色が濃く、コクのある味わいのあるインドやスリランカの紅茶がおすすめです。
また、紅茶にはすばやく茶葉の味を引き出すことができるようにミルクティー向きに加工された茶葉もあります。
茶葉を細かくカットした「ブロークン」や、専用の機械で茶葉の細胞組織を破壊して茶汁を絞り出し、茶汁を付着させながら粒状に丸めて成形した「CTC」などがミルクティーに適しています。
ミルクティーを作るときは、ストレートティーのときよりも茶葉の量を1.5倍~2倍くらいにして濃い紅茶液を作ります。
そこにたっぷりのミルクを入れると、美味しくてコクのあるミルクティーができます。
一般的なレストランなどで出された紅茶にミルクをいれると、なんだか薄くて紅茶の味もミルクの味もぼやけて水っぽいと感じたことはないでしょうか?
これは、ストレートティー用の濃度で抽出された紅茶にミルクを入れたからだと予想されます。
そのような紅茶にならないためにも、紅茶の味をしっかりと引き出した濃いめの紅茶液を作ってからミルクを入れましょう。
美味しいミルクティーを作るコツは、もう1つあります。
ミルクを冷たいまま紅茶に入れると冷めた紅茶になってしまいますので、必ず温めたものを使いましょう。
ですが、沸騰させると臭みが出てしまいますし、表面に膜ができてしまうため、そこは要注意です。
ミルクは小鍋や電子レンジなどで30℃~40℃くらいに温め、決して沸騰させないようにしてくださいね。
ミルク(牛乳)は成分無調整が最適です。
低脂肪乳はあっさりとしているため、ミルクティーが水っぽくなってしまいコクが出ません。
イギリス人が好むようなリッチな味わいのミルクティーにするには、ジャージー牛乳がおすすめです。
牛乳の代わりに生クリームを使うともっとリッチな味わいになりそうですが、逆に濃すぎて紅茶の風味のほうが負けてしまいます。
やはり成分無調整の牛乳を使うのが一番バランスがいいと思われます。
茶葉 6~8g(茶葉によって味の出方の違いがありますので、お好みの分量で調節してください)
熱湯 300ml
ミルク(牛乳) 80~120ml
① 水を熱し、しっかりと沸騰させる。
② ティーポットとティーカップにお湯を注ぎ、温めておく。温まったら湯を捨てる。
③ 茶葉をティーポットに入れ、沸騰したお湯を注ぐ。すぐに蓋をして3分蒸らす。
④ 茶葉を蒸らしている間に、ミルクを小鍋や電子レンジを使って30℃~40℃くらいになるように温めておく。
⑤ 紅茶を蒸らし終えたら、紅茶の濃さを整えるためにティーポットの中をスプーンなどでかるく混ぜて蓋をする。
⑥ ミルクティーを後から加えるので、ストレートティーを入れるときよりも少し少なめに紅茶をカップに注ぐ。このとき、茶こしを通して入れると茶葉がカップの中に入らない。
⑦ 紅茶の量の1/3~1/2くらいの分量のミルクを加える。お好みで砂糖を入れても良い。
ストレートティーは、茶葉の香りや味をダイレクトに味わうことができるため、良質の茶葉を使うことをおすすめします。
ですが、ミルクティーの場合は、ミルクのおかげで少し質の劣る茶葉でもそれなりに美味しく飲むことができます。
もし、安物の茶葉や古くなってしまった茶葉、粉になってしまった残りの茶葉があれば、そのような茶葉はミルクティーにしてしまいましょう。
アールグレイなどの香りの付いた茶葉でも美味しくできますので、ぜひ試してみてくださいね。
ミルクティーはあまり好きではないという人がご家族にいる場合は、ぜひ今回紹介したレシピで作ってあげてみてはいかがでしょう。
意外にミルクティーって美味しいんだなと再認識してくれるはずですよ♪